写経・写仏の効果や意味、オスススメな始め方について
写経・写仏の効果や意味、オスススメな始め方について
今や私たちの暮らしは、経済的に豊かになり、科学技術も高度に発達してより便利で快適な生活になりましたね。
一方で、私たちは多くのストレスを抱えていることになり、それが原因で「心の病」にかかる方も増えています。
そこで、自分を見失わないよう、明るく元気に楽しく生きるために、写経・写仏をおすすめいたします。
写経・写仏には波動調整や、心や身体を浄化され、運命を変えていく力があると言われています。
こちらのコラムでは、私たちにたくさんの恩恵を与えてくれる写経・写仏の始め方や効果等について紹介していきたいと思います。
写 経
写経とは何をするの?
写経とは、お手本となるお経を書き写すこと、または書き写したお経のことを写経といいます。
発祥は、日本への仏教伝来の6世紀半ばで、今日まで修業の一環として行われてきましたが、
今このストレス社会では、ひそかなブームとなっております。
写経は、無心でひたすらお経を書くことに集中し、日常生活のなかでイライラしているときや悩みを抱えているときなどに「静かに自分と向き合える時間」を作ってくれます。
そして、書き終わるころには心身ともに浄化されていくと言われています。
そもそも、お経とは何なのか?
お経には2つの意味が込められています
1つは、亡くなった方へのご供養です
仏教では、輪廻転生の思想の元、亡くなられた方が再び生まれ変わると考えられます
亡くなって輪廻されたばかりの方は、人間で言うと幼い赤ちゃんと同じなので、栄養を与える必要があります
これを、栄養を供えると書いて「供養」と呼びます
お経をあげることで魂に栄養をお供えし、生まれ変わりのお手伝いをすることができます
もう1つの意味は、生きている人を励まし、幸せへ導くためです
お経には、私たちが楽しく幸せに生きていくヒントがたくさん詰め込まれているのです
こんな方におススメします
・日常でよくイライラしてしまう
・自分に自信がない
・心がモヤモヤして判断力・集中力が鈍っている
・本当の自分を見つけたいなど
写経の効果とは?
心を清められる
写経を行うことで、心を清めることができます
本来、写経は仏教での修行として行われてきたものです
一文字書くたびに、一仏が現前するとも言われていて、書き進めるにつれて心が清らかになり、心身ともに癒やされると言われています
一文字一文字心を込めて書くと良いでしょう
願望の成就祈願
願望成就というものも、写経の目的のひとつです
写経をするとき、日付と名前の間に「先祖供養」や「家内安全」などの願文を書くことができます
ご自身やご家族、大切な方に向けてのお願い事をし心をクリアにしながら成就への思いを高めることができます
何か試行錯誤している時に写経をする事で意志や方針を固めるきっかけとしても効果的ですね
自然治癒力が向上する
写経を行うとき、人は文字を書き写すというひとつの行為に集中することになります
意識が集中されると、人間の臓器は活発に働くようになり、神経系統、特に大脳の動きが大きく活発化します
その結果として、体のバランスが適度に保たれ、自然治癒力が向上するとも言われています
集中力・忍耐力が向上する
写経は素早く書くものではありません。一字一字を丁寧に書くように心がけます
丁寧に書くことに集中して、時間がかかっても大丈夫です
時間をかけて一生懸命、写経を行うことで、集中力や忍耐力の向上が期待できますし、字の上達にも効果的です
その他にも、写経をすると徳を積む事が出来ると言われています
※「徳」とは、「善行」つまり良い行いをするということです
写経の場合は、大切な人への祈願や、先祖供養をするため、人のために心を込めて行う事が、徳積みになると言われています
写経には般若心経がおすすめ
お経にはたくさんの種類がありますが、その中でも般若心経を写経することをオススメします。
般若心経は、最も多く写経されて、私たちがよく耳にするお経でもありますので親しみやすいですよね。
そして、日本では最も認知度の高く、300文字ほどと短いところが特徴の般若心経には、不思議なパワーが宿っていると伝えられています。
短くシンプルにまとめられているため、一般の人でも覚えやすいですよね。
般若心経とは仏教のうち、大乗仏教の「空」、「般若」の思想を説いた経典です
「空」とは、すべての存在は因縁によって生じたものであり、実体のないものであるとする思想のこと、また般若とは「悟り」のことを指します
その昔、玄奘三蔵(三蔵法師)がインドから持ち帰った経典が般若波羅蜜多経です
サンスクリット語を漢語に訳し、600巻ほどにまとめられています
この般若波羅蜜多経の中から、さらに大乗仏教の神髄部分を抜粋して、わずか300字ほどにまとめあげたものが般若心経になります
般若心経は、ものごとや思想にとらわれて苦しむことのないようにと、説くもので仏教の宗派の多くはもちろん、仏教を離れた場でも読まれることがあります
般若心経ってなんだろう・・?
観自在菩薩(観音菩薩)が悟りを求めて修行される中で、「舎利子」という古い弟子のシャーリプトラに向っての呼び掛けが般若心経です
(般若心経の経文)
(訳文)
「シャーリプトラ、この世のあらゆるものには実体がない(空)。それは人の肉体や感覚でも同じことなのです。
シャーリプトラ、実体がないのだから、生まれもしないし、消えることもない。汚れることもないし、清らかでもない。
増えることも、減ることもない。人の体や心が感じることはすべて存在しないのです。だから、悩み苦しみも存在しない。
しかし、老いも死も避けることはできず、悩み苦しみは尽きることがない。
それらをすべて解決などできないし、その方法を知ることもできないのだ。
そこで、すべてのことに執着(こだわり)を持たず、欲望から離れること、受け止め方を変えることで、私たちはなんにだってなれるのです。
それが分かれば揺らぐことのない心で悟りを得て涅槃へと至ることができるでしょう」
「偉大な真言が、悟りへと導いてくれる。その真言は
ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーてー はらそうぎゃーてーぼーじーそわかー(羯帝羯帝波羅羯帝波羅僧羯諦菩提薩婆訶)」
これが、般若心経の内容です
般若心経の中に出てくる、「五蘊」(ごうん)という、人間の意識を構成する5つの要素があります
「五蘊」
・受蘊(じゅうん):人間が感じるもの
・想蘊(そううん):人間が想うもの
・行蘊(ぎょううん):人間が行うこと
・識蘊(しきうん):人間が認識するもの
これは、すべて「空」であり、実態として存在しないものだということです。
この世の形あるもの全てに実体がなく、実体がないからこそあらゆる形を得ることができる。
なんでも自分の受け止め方で楽しく変えられるのだと言います。
しかし、私たちが感じる悩みなど自体は尽きることがありませんし、それを解決する方法も、それを知る方法もありません。
だからこそ、苦しみを知る観音菩薩はこだわりを持たず、全ての夢想・欲から離れることで、どこにでも存在する涅槃(ニルヴァーナ)へと至ることが出来たと言われています。
般若心経だけでなく、他にも、法蓮経、理趣経など様々な経典があります
般若心経が一番短く書きやすいと言われていますが、ご自身の直感で様々な経典をこの機会に読んでみるのも良いかもしれませんね
写仏ってなに?効果とは
写経は聞いたことがあるけど写仏ってなに?と思われる方が多いのではないでしょうか?
写仏とはその名の通り、仏様のお姿を写し描く事です
お手本の仏様のお姿に紙を重ねて丁寧に写し取っていくもので、今密かに話題になりつつあり、「描く瞑想」ともいわれています
写経は、漢字を書き写していきますが、写仏は絵なので、誰でも簡単にはじめることができるメリットがあります
写経と同じように写仏も、静かに自分と向き合う癒しの時間を作ってくれます
写仏の発祥
写仏が日本に広まったのは9世紀初頭と言われています
弘仁(こうにん)9年、日本では疫病が大流行し、たくさんの方が亡くなりました
この状況を大変悲しんだ、当時の天皇である嵯峨(さが)天皇は、弘法大師空海に相談します
すると、空海は写経すれば、疫病は抑えられるだろうと嵯峨天皇に伝えました。
嵯峨天皇はその教えを受け、早速『般若心経』を写経します。
嵯峨天皇の皇后にあたる檀林(だんりん)皇后は、国民が疫病から救われるようにという願いを込めて、嵯峨天皇が国民のことを思って写経した般若心経の表紙に『薬師三尊』を描き写されました。
これが写仏の始まりと言われています
嵯峨天皇が写経され、檀林皇后が写仏された『般若心経』は、現在も大覚寺心経殿に『勅封心経(ちょくふうしんぎょう)』という名前で奉安されています
写仏で描かれる仏様
日本にはたくさんの仏様がいらっしゃいますが、写仏ではその仏様すべてが対象になっているわけではありません。
一般的には
『如来(にょらい)』『菩薩(ぼさつ)』『明王(みょうおう)』『天部(てんぶ)』『弘法大師(こうぼうだいし)』から選ばれて写仏されます。
・如来(にょらい)・・・薬師如来、釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来、等
・菩薩(ぼさつ)・・・地蔵菩薩、弥勒菩薩、普賢菩薩、千手観音、等
・明王(みょうおう)・・・不動明王、愛染明王、烏枢沙摩明王、等
・天部(てんぶ)・・・弁財天、大黒天、韋駄天、沙門天、等
・弘法大師(こうぼうだいし)
弘法大師が入っているのは真言宗の開祖で、『お大師様』と呼ばれ私たちにも馴染み深いということもあり、写仏するとご利益があるとされています
また、お寺によっては、自分の守りご本尊を写仏するという方法を取っているところもあります。
守りご本尊はその名の通り、自分自身を守ってくれる仏様ですから、写仏することでよりご利益が頂けるとされています
写仏の効果
精神統一
写仏をする際には、美しい写仏をするために集中して書くことで一つの事に没頭することができ、考え事や、頭に溜まっていたモヤモヤをすっきり空っぽにすることができます
余計なことを一切考えず、写仏に集中するところから、精神統一の修行とされているのです。
定期的に、写仏を通して自分の内面と向き合う時間を作り、邪念を浄化して清い心を保つことができるようになります
集中力が上がる
写仏には集中力が必要です
集中力が切れると、線がにじんだりかすれたりして、美しい仏様の模写ができなくなってしまうからです。目に見えてはっきりするのも写仏の面白いところですね
写仏を通して集中力が上がり、さらに磨きがかかるという効果が得られます
気分転換になる
写仏をすると周りの状況が全く気にならなくなります。自分の内側にこもって仏様と向き合うからです。
意識を仏画に集中させることで、もやもやした気持ちや苛立ちはすべて外へ押し出され、清々しい気持ちが外から入り込んでくるので、すっきりした気持ちになるのです
エミリーハート写経・写仏ができます
ご自宅で写経・写仏を行うときは、なるべく静かであらゆる雑念が入らない場所で行う事をおすすめいたします
もちろん、エミリーハートでも写仏・写経を行う事ができます。手ぶらでお越しくださいませ
また、サロン内は波動や気が高い空間になりますので、さらなる相乗効果が期待できます
こちらではエミリーハートで描ける仏像をご紹介していきます
不空羂索観音菩薩(ふくうけんさくかんのんぼさつ)
もっともパワフルな方法で人びとをお救いくださる菩薩さまです
救えないことがないと言われるほどの法力を持つと言われています
不空羂索観音菩薩さまの救済方法は実にパワフルで、苦海に溺れている人を見つけたらまず、蓮華の花びらを海にまき、人びとが群がってきたところに羂索を投げ入れます
羂索についているカギで、人びとを引っかけて救うのですが、大勢の人を救う時には羂索はさらにパワーアップして綱状に広がりまさに一網打尽で人びとを救うと言われています
六観音の一尊で人間界から救ってくださいます
金剛吼菩薩(こんごうくぼさつ)
必死な形相で国を見守る菩薩さま
私たちの中に正義感をアップさせてくださいます
国を守る強い意志のあらわれで、髪が逆立ち怒髪になっています
三つの眼は神通力を持っていて、魔物が侵入しないように世間をにらみつけています
五大力菩薩の一尊です。国王を守る五大力菩薩が五つの方向に睨みを利かせています
《五大力菩薩》
・中央 金剛吼菩薩(こんごうくぼさつ)
・南方 竜王吼菩薩(りゅうおうくぼさつ)
・北方 雷電吼菩薩(らいでんくぼさつ)
・東方 無畏十力吼菩薩(むいじゅうりきぼさつ)
・西方 無量力吼菩薩(むりょうりきくぼさつ)
龍頭観音菩薩(りゅうずかんのんぼさつ)
心が乾いて涙さえも枯れてしまったとき、
龍頭観音菩薩さまが潤いの水で満たしてくださいます
涙を流すことで湧き上がる感情が浄化されていきます
龍をつかい天空を舞う菩薩様です
龍のパワーで天地の全ての水で清めてくださいます
古来の人々は、日照りが続くとお経をあげて龍王を供養し雨を降らせてきました
龍王は水をつかさどり、龍は天を舞う霊獣とされています
お釈迦様の誕生には八大竜王が花びらをちらし慈雨甘露の雨を降らして、祝福したとされていま。
龍は指が三本だと獣のままですが、五本になると人間に近く進化するという説もあります
龍頭観音菩薩さまは三十三観音の一尊で、龍の性質をコントロールできる神秘的なパワーをお持ちで、龍の指が三本の龍も楽々悠々と操っています
白衣観音菩薩(びゃくえかんのんぼさつ)
嫉妬で心が埋め尽くされた時には、
白衣観音菩薩さまを描いて心を清めましょう
幼い頃の無邪気な心を取り戻せるでしょう
白色のけがれなき世界をあらわす菩薩さまで、すべてを許す母性的なお姿を拝むと慈悲の心が宿ります
白衣観音菩薩さまは、中国で信仰されるようになり、阿弥陀如来のお妃となりました。
すべての観音菩薩さまの母として仰がれています
いかがでしたか?
写経・写仏は、ご自身が何かに迷われた時や落ち込んでいる時に、本来の自分を取り戻すような効果があります。
穏やかな気持ちを忘れてしまいそうなときにはぜひ、写経・写仏をはじめてみてくださいね。
思い立った時、そのときがタイミングです!なにかの気付きに出会えるチャンスかもしれませんね!
写経・写仏は、なるべく静かなで安心する環境で行うことをおすすめします。
エミリーハートは、たくさんのパワーストーンに囲まれ、エネルギーや波動が高いリラックスできる空間になります
用意していただくものは一切要りませんので、ぜひ手ぶらでお越しくださいね
そして、心をお体を休めにお立ち寄りくださいませ
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました